今週の新社会

まともな政権へ
参院選で自公を倒せ

2024/11/13
「力を合わせ、まともな政権をつくろう」と訴える立憲民主党の
有田芳生衆院議員=11月3日、国会議事堂前



改憲派の巻返し警戒し


     自公政権に不信任を突きつけた総選挙直後の11月3日、憲法公布78年周年の大集会が国会議事堂正門前で開かれた。2300人の参加者は、憲法守れ!と声を上げ続けた成果を共有し、来年夏の参院選で自公政権を打倒するためには、市民・野党・労働組合の共闘が必須と声を上げた。

国会前で憲法集会

   
主催者挨拶で総がかり行動実行委の染裕之さんは、国会議員の任期延長は主権者の権利を侵害するもので、参政権の保障こそ守るべきと訴えた。 

     メインスピーカーとして登壇した京大の高山佳奈子教授(刑法学)は、最初に「安倍晋三元首相殺害事件から2年4カ月経つが公判が始まっていない。公判開始まで3年もかかるのは異常。裁判で明るみに出る勢力(旧統一教会)の時間稼ぎは知る権利、民主主義を害する」と指摘、日本学術会議の会員6名を任命しなかった経過を情報公開しないのも同様と指弾した。 

     さらに国際秩序の中で被爆国日本に求められているのは、核軍縮と軍縮だと強調し、「ドイツが連邦制を憲法上廃止できないのは、ナチスの独裁制の教訓。同様に日本は戦争放棄を戦後の再出発点とした。放っておくと軍国主義化するからだ」と指摘した。 

     政党は社民党の福島瑞穂党首、共産党の小池晃書記局長、立憲民主党から東京24区で萩生田光一氏と闘い、比例復活当選した有田芳生衆院議員が連帯挨拶。各氏とも自公政権の過半数割れと改憲政党の合計が発議に必要な数に達しなかったことを、諦めずに声を上げ続けてきた成果としつつ、巻き返しに警戒をと述べた。

     その中で有田氏は「東京24区での闘いを教訓に、そう遠くない総選挙で、まともな野党とまともな労働組合、そして市民が力を合わせ、まともな政権をつくろう」訴えた。 

     市民からの報告はオスプレイ反対の現地・木更津から護憲原水禁千葉県実行委員会の武藤美好さんと、ヨコスカ平和船団の新倉裕史さんが、現地で進む軍事体制を報告した。