鎌田 慧 連載コラム
「沈思実行」

小田実没後18年(上)  第261回

2025/10/15
  大国アメリカのトランプ大統領の暴政を考えた時、それに対峙する日本の首相はあまりにも卑小すぎる、と不安を感じるのは、筆者ばかりではないであろう。べつに対峙することなどない。これまでのように迎合すれば  ・・・続きを読む

不自由をつくる教育政策  第260回

2025/10/08
  教員不足、持ち帰り残業、休職者の増大と過労死。教育現場は悪化している。その一方で生徒の不登校がふえたばかりか、自殺者もふえ、いじめも減らない。この両局面がどう結びついているのか。 

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死刑存置国の恥辱  第259回

2025/10/01
  大阪拘置所に拘留されている死刑囚3人を原告として、大阪地裁に起こされた「死刑差し止め訴訟」は、9月2日に結審した。来年1月16日に判決が出される。しかし、これほど真摯な訴えはない。当事者が死刑は「  ・・・続きを読む

石破茂・無策の首相  第258回

2025/09/24
  「遅きに失した」「けじめ遅れ」「四面楚歌」。石破茂首相、退陣表明のあと散々。はるか年下の小泉進次郎に詰め腹を切らされた。マスコミは「退陣」を参院選惨敗のあと、と想定していたのだが、退陣表明の記者会  ・・・続きを読む

「人質司法」の犯罪性(下) 第257回

2025/09/17
  冤罪がなぜなくならないのか。身に覚えのない罪名によって逮捕される(たいがい別件逮捕だが)。留置場に勾留され、取調室で取調官から、執拗に自白を強制される。この屈辱と怒りは「濡れ衣」などの形容には、収  ・・・続きを読む

「人質司法」の犯罪性(上)  第256回

2025/09/10
 いったん逮捕されてしまったら、自供するまで釈放されない。自供すれば犯罪行為を認めたのだから、もう釈放されることはない。それでも、余りにも追及が厳しいので、逮捕された人は自白して楽になりたいと願う。   ・・・続きを読む

「原爆は安上がりだ」(下) 第255回

2025/09/03
  長崎放送の記者だった伊藤明彦さん(1936年~2009年)は、被爆者の声の録音を企画し取材をはじめてまもなく、担当から外されて退社した。それでも肩書きなしで、全国1003人もの録音や録画に成功した  ・・・続きを読む