今週の新社会

裏金 徹底解明
「別姓」実現も

2024/12/11
「守れ、生かせ!憲法」
とともに「選択的夫婦別姓実現を!」のポテッカーも=11月28日、国会前集会



 国民の声聞け 少数与党の国会が開会 

     第二次石破内閣になって初めての本格的な論戦が行われる第216臨時国会が11月28日開会、12月21日まで24日間の日程で開かれている。 

     開会日に総がかり行動実行委員会などが主催して国会前集会が開かれ市民200人が参加、自民党派閥の裏金事件の徹底究明と政治改革=企業団体献金の禁止、選択的夫婦別姓実現、43兆円の大軍拡阻止、最低賃金引上げ、マイナ保険証凍結・紙の健康保険証継続などを訴えた。 

     有権者が「自公政権ノー」を突き 付けて生まれた与党過半数割れの政治状況を国民が実感できるために、「今こそ野党は共闘、今度は政治が市民の言うことを聞く番だという運動スタート」(主催者挨拶)の集会となった。 

      石破茂首相が選出された特別国会から「103万円の壁」が争点のように報道され、課税基準引上げと引換えに国民民主党が補正予算案に賛成するという野党取込みで少数与党の政権維持が図られようとしている。国会前集会では、「生計費非課税の原則と税による富の再配分機能の強化こそ行なわれるべきだ」という声が上がった。 

     集会では発言順に、沖縄の風の高良鉄美参院議員、共産党書記局長の小池晃参院議員、社民党副党首の大椿裕子参院議員、立憲民主党の石垣のり子参院議員が連帯挨拶した。 

     市民団体から共通番号いらないネットの宮崎俊郎さんが12月2日の保険証廃止が4日後に迫った状況で、「保険証を残すことが最も合理的だと主張してきた」と述べるとともに、マイナ保険証を使っている人は15・67%の実態を指摘、「これは政府の失敗」と強調。 

     更にマイナ保険証によるトラブル続発の例を挙げ、「医療現場は大混乱」と告発した上で、「マイナ保険証は持たなくても何の問題も心配もない。諦めずに闘っていく」と力強く決意を述べた。