今週の新社会

福島を忘れない

2025/03/19
左:「さようなら原発全国集会」で、最高裁の決定に抗議する原発事故被害者団体連絡会の大河原さきさん(左から2人目)=3月8日、東京・代々木公園

右:デモ行進に出発する、かい正康さん(前列の左)=3月8日、東京・渋谷の代々木公園



政府・司法に怒り爆発

さようなら原発3000人が結集

改めて誓う


    「3・11福島原発事故を忘れない さようなら原発全国集会」が3月8日、東京・渋谷区の代々木公園で開かれて3000人が参加した。集会は、「自民党はヤクザ、維新は半グレ、国民民主はインテリヤクザ」と喝破した評論家の佐高信さんが、「反原発の旗を掲げて、政治をヤクザと半グレから取り戻す」と宣言して始まった。 

     集会は、「『さようなら原発』1千万署名市民の会」主催で、原発の「依存度低減」から「積極活用」に転換した第7次エネルギー基本計画の閣議決定や、3月5日の東京電力旧経営陣の無罪を確定させた最高裁決定に怒りを爆発させた。 

     福島県平和フォーラムの瓶子(へいし )高裕さんは、国は一度の事故でこれだけ多くの人を犠牲にした反省がないと糾弾、全く道筋の見えない廃炉について、県民は安全安心な計画を求めていると訴えた。 

   「私たちの気持ちを逆なでする残酷な決定」と最高裁の決定を批判したのは、原発事故被害者団体連絡会の大河原さきさん。国の責任はない、経営者の責任も否定した最高裁に、「これでは第2、第3の事故が起きかねない」と怒った。 

     青森県六ヶ所村の出身で、東京・新宿区の「新宿御苑への放射能汚染土持込みに反対する会」の澤居恵美さんは、放射能汚染したから土壌を取り除いたのに、今度は安全だと全国の公共事業に利用しようという政府のいい加減さを告発した。 

     青森県農業者政治連盟組織協議会の荒木茂信さんは、再処理工場を造る時、技術的に確立していると説明したが、30年以上たってもできたのは建屋だけと語り、「国策として始めたのに何が起きても国は責任をとらない。だまされちゃだめだ」と警告した。 

     若者を代表したFridays for FutureTokyoの足立心愛(ここあ)さんと二宮リムさんは、「気候危機や放射性廃棄物も押しつけられたくない。気候危機と原発は未来を脅かしており、希望を失いそうになるが声を上げ続けたい」と話した。 

    柏崎刈羽原発の再稼働問題では、再稼働の是非を県民で決める会の池田千賀子さんが、県民投票条例の直接請求について報告。12年前のプルサーマル問題の時は、県議会自民党が、国策なので県民投票にそぐわないと否決したが、今度は更に世論を盛り上げて4月3日から5日の臨時県議会で可決させると決意を述べた。 

    閉会挨拶した呼びかけ人の鎌田慧さんは、「原発は嘘まみれで、民主主義の根幹に関わる問題だ」と訴えた。 

    参加者は集会後、二手に分かれて渋谷区内をデモ行進した。