道しるべ

最後まで共闘と支持拡大を

2025/05/07
参院選はいよいよ本番へ 

 参院選は7月3日公示、20日投票が有力だ。連休中の投票は低投票率狙いだが、衆参同日選も取り沙汰される。平和と民主主義は崖っ渕にあり、かい正康さんを擁立して戦う我が党も正念場だ。

  昨年の衆院総選挙は金権政治への怒りが自民党に鉄槌を下し、与党を過半数割れに追い込んだ。 

「3文書」の具体化 

  しかし、自公政権が強行してきた戦争準備政策は既成事実化されている。日米軍事一体化へ陸海空自衛隊を一元的に指揮する統合作戦司令部が設置されるなど「安保三文書」の具体化が着々と進行している。 

  日本の安全保障は「日米同盟基軸」という〝地獄の道連れ〟に平和主義を担うべきリベラル勢力も飲み込まれようとしている政治状況だ。消費税減税もエネルギー政策も逆行し、戦争ができる国家へと突き進み、参院選の結果次第では大連立も射程に政界再編もあると言われる。 

  〝地獄への道〟を阻むには、これまで以上に、不戦・非武装、脱原発、所得再分配を求める共同の闘いが重要である。

 「武力で平和は実現できない」、「平和がなければ人権も生活も守れない」と訴える政党・政治勢力の前進が不可欠だ。 

問われる護憲勢力 

  今次参院選では、長い間護憲勢力の結集軸の一翼を担ってきた社民党の「政党要件」が確保できるかどうかも突きつけられている。「確保」は社民党に止まらず、憲法を守り生かす闘いに注力している市民運動などにも大きな課題だ。 

  新社会党は昨年、社民党と政策協定を結び、25年参院選に党市民運動委員長かい正康さんを社民党比例名簿に登載して共同で戦うことを決定した。 

  参院選の帰趨(きすう)は、私たちがめざす憲法を活かし、平和と暮らしを守る護憲・民主主義勢力が存在を維持・継続できるかどうか決すると言っても過言ではない。

残る期間の奮闘で 

 
全国を精力的に駆け廻っているかい正康予定候補は共感を拡げ、党員はもとより無所属自治体議員の皆さんや、労働組合にもこれまでにない支持をいただいている。現状を危惧する様々な市民運動の人々との連携も始まっている。 

  この前進を参院選勝利に導けるかどうかは、残る3カ月弱の私たちの奮闘にかかっている。 

  参院選の前には6月22日投票の東京都議選もある。前回参院選の反省を踏まえ、あらゆる戦いの場で持てる力を発揮・活用し、最後まで共闘と支持拡大に全力を上げよう。