↓メインコンテンツへジャンプ
平和・
人権
・
正義
・
環境
menu
CLOSE×
TOP
TOPICS
週刊新社会
今週の新社会
道しるべ
イチオシ
鎌田慧コラム
橋本勝ギャラリー
バックナンバー紹介
こんにちは新社会党です
新社会党とは
新社会党とは
入党のご案内
カンパのお願い
アクセス
綱領
中期方針
委員長プロフィール
ごあいさつ
役員
都道府県本部
議員紹介
選挙
出版物紹介
HISTORY
各種お申し込み
お問い合わせ
旧サイト
トップ
<
週刊新社会
<
道しるべ一覧
< 道しるべ記事
道しるべ
包括的和平の実現こそ
2025/10/22
ガザの停戦「合意」
パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスは10月9日、イスラエルとガザ地区の戦闘終結・人質解放へ「第一段階」の和平案に合意したと発表、仲介したトランプ米大統領らに謝意を示した。
合意順守の保証を
イスラエルとハマスの合意は、トランプ米大統領が示したパレスチナ自治区ガザでの和平計画「第一段階」で停戦、ハマスは人質全員の解放、イスラエルはパレスチナ人収監者の釈放、ガザへの人道物資の搬入拡大だ。
ハマスは、「(パレスチナ人の)偉大な犠牲によりイスラエルの占領と追放を阻止してきた」とする声明を発表した。一方でハマスは、トランプ氏やアラブ諸国などに対し、「イスラエルが合意内容を守ることを保証するよう改めて要請する」としている。
イスラエルのネタニヤフ首相は、「勝利だ」と主張、9日にも閣議を招集し、合意を承認すると発表した。
合意崩壊の危険性
国連のグテーレス事務総長は8日発表の声明で、仲介に尽力したアメリカやカタールなどに謝意を表明した上で、「関係者全員に対し、合意条項を順守するよう強く求める」と強調。すべての人質の解放や戦闘の完全な停止を改めて訴えた。
事務総長声明は、停戦合意が人質解放と一時停戦に合意したに過ぎず、ガザの戦後統治やイスラエル軍のガザ完全撤収など重要な争点にイスラエルが触れていないからだ。
ネタニヤフ首相が、一貫して「ハマス壊滅」を主張し、戦後の統治にハマスの関与を認めていないこともある。
これまでも一時停戦と人質解放に二度合意しているが、ハマスが人質を解放しても、イスラエルが攻撃を再開し、その都度停戦は崩壊してきた。
国際監視の継続を
今年9月には国連人権理事会の独立調査委員会がイスラエルによるジェノサイドを認定。また、英仏加のG7国をはじめベルギーなどが新たにパレスチナを国家として承認、160カ国となった。
和平計画「第一段階」合意に、ガザ住民やイスラエルの人質家族は喜びを爆発させ、世界中から歓迎の声があがっている。ガザ戦闘は開始から2年を経て、終結への重大な局面を迎えた。
合意を一時的な停戦に終わらせず、完全停戦、恒久的で包括的な和平の実現につなげるには、パレスチナの自治権を含む2国家併存に進むほかなく、国連と国際社会の関与と引き続く監視・圧力が必要だ。(10月10日記)
※アイコンクリックでデータをご覧ください。
データ1
データ2
データ3
データ4
データ5
データ6
▲
page top
パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスは10月9日、イスラエルとガザ地区の戦闘終結・人質解放へ「第一段階」の和平案に合意したと発表、仲介したトランプ米大統領らに謝意を示した。
合意順守の保証を
イスラエルとハマスの合意は、トランプ米大統領が示したパレスチナ自治区ガザでの和平計画「第一段階」で停戦、ハマスは人質全員の解放、イスラエルはパレスチナ人収監者の釈放、ガザへの人道物資の搬入拡大だ。
ハマスは、「(パレスチナ人の)偉大な犠牲によりイスラエルの占領と追放を阻止してきた」とする声明を発表した。一方でハマスは、トランプ氏やアラブ諸国などに対し、「イスラエルが合意内容を守ることを保証するよう改めて要請する」としている。
イスラエルのネタニヤフ首相は、「勝利だ」と主張、9日にも閣議を招集し、合意を承認すると発表した。
合意崩壊の危険性
国連のグテーレス事務総長は8日発表の声明で、仲介に尽力したアメリカやカタールなどに謝意を表明した上で、「関係者全員に対し、合意条項を順守するよう強く求める」と強調。すべての人質の解放や戦闘の完全な停止を改めて訴えた。
事務総長声明は、停戦合意が人質解放と一時停戦に合意したに過ぎず、ガザの戦後統治やイスラエル軍のガザ完全撤収など重要な争点にイスラエルが触れていないからだ。
ネタニヤフ首相が、一貫して「ハマス壊滅」を主張し、戦後の統治にハマスの関与を認めていないこともある。
これまでも一時停戦と人質解放に二度合意しているが、ハマスが人質を解放しても、イスラエルが攻撃を再開し、その都度停戦は崩壊してきた。
国際監視の継続を
今年9月には国連人権理事会の独立調査委員会がイスラエルによるジェノサイドを認定。また、英仏加のG7国をはじめベルギーなどが新たにパレスチナを国家として承認、160カ国となった。
和平計画「第一段階」合意に、ガザ住民やイスラエルの人質家族は喜びを爆発させ、世界中から歓迎の声があがっている。ガザ戦闘は開始から2年を経て、終結への重大な局面を迎えた。
合意を一時的な停戦に終わらせず、完全停戦、恒久的で包括的な和平の実現につなげるには、パレスチナの自治権を含む2国家併存に進むほかなく、国連と国際社会の関与と引き続く監視・圧力が必要だ。(10月10日記)