今週の新社会

戦争法 廃止
裏金政治も廃止を

2024/10/02
戦争法廃止集会は、「公園でchill(チル)」さんが幕開けを告げた=9月19日、東京・日比谷野音

9年目の9月19日2700人が集会とデモ


    戦争法強行(2015年9月19日)から9年、戦争国家づくりが加速している。台湾有事を煽り、「敵国」攻撃兵器保有も含めて倍増を図る軍事予算、米国以外の軍隊とも軍事演習を繰り広げ、アジアの緊張を煽る自公政権に対して9月19日、「theEND『自民党政治 戦争法廃止!裏金政治を終わらせよう!日比谷集会&デモ』」が取り組まれた。

   戦争法強行から9年の節目となる「19集会」は、日弁連主催の「袴田事件の無罪判決と再審法改正を求める市民集会」に続いて同じ会場(東京・日比谷野外音楽堂)で開かれた。主催は、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会と9条改憲NO!全国市民アクションで、2700名が集まった。 

   戦争法施行で自公政権は対米追従をいっそう強め、アジアでの米国支配の一翼を担う。米国製兵器を爆買い、沖縄をはじめ犯罪の温床となっている日米地位協定を変える意思はない。国民より、米大統領に忖度する。 

   集会は、3人の女性ユニット「公園でchill(チル)」さんが、「あの野音空 手を伸ばし/この胸祈る/もう何も恐れない/このドア開けよう」と歌う「踊ろう女たち」で幕を開けた。 

   主催者挨拶した総がかり行動実行委の染裕之共同代表は、14年7月1日の安倍政権による集団的自衛権行使容認の閣議決定と、翌年9月19日未明の戦争法強行採決を振り返り、「自民党に憲法を変える資格は一切ない。明日の政治は変えることができる。私たちの手で」と訴えた。

   続いて立憲野党から立憲民主、共産、社民、沖縄の風の国会議員が連帯挨拶した。 

   ゲストスピーカーのジャーナリスト、有田芳生さんは、「来年は戦後80年。不戦の80年をみんなの力で守ってきた」という女性編集者の言葉を紹介しながら、「こんなひどい世の中になると思ってもいなかったが、あきらめることはない。歴史には圧縮過程がある。統一教会問題、裏金問題で岸田総理は辞めざるを得なかった。私たちはいま歴史の圧縮過程に立っている。希望の未来になるかどうかは私たちの闘いにかかっている」と力強くスピーチした。 

    集会参加者は、有田さんのスピーチで元気づけられて銀座デモに出発した。