鎌田 慧 連載コラム
「沈思実行」

いま、プロレタリア文学を  第208回

2024/09/04
  本紙に連載されていた、大崎哲人さんのプロレタリア文学紹介の記事が一冊にまとめられた。『プロレタリア文学への道』(論創社)である。葉山嘉樹や黒島伝治、私の好きな作家たちが登場する。

  最近は  ・・・続きを読む

核のゴミの行方(下)  第207回

2024/08/28
  青森県むつ市の市長は国交省官僚だった宮下宗一郎氏だ。8月上旬、「国の原子力政策に貢献する」と、まるで政府の御用聞きのように、もっとも危険な使用済み核燃料を、地元のむつ市が受け入れる契約に調印した。  ・・・続きを読む

核のゴミの行方(中)  第206回

2024/08/21
  農業県を目指していた青森県が「巨大開発」の夢に踊らされるようになるのは1969年、閣議決定された新全国総合開発計画(新全総)で、鹿児島県志布志湾岸と並べて目玉とされたからだ。 

  その頃、  ・・・続きを読む

核のゴミの行方(上)  第205回

2024/08/14
  青森県の宮下宗一郎知事は、新潟県の東京電力柏崎刈羽原発に溜まっている、核の猛毒ゴミ(使用済み核燃料)の「中間貯蔵」を引き受ける、と発表した。 

  これは他県の原発ゴミもカネと引き換えに受け  ・・・続きを読む

いま問う国鉄民営化(下)  第204回

2024/08/07
  国鉄の分割・民営化から37年経って、亡霊のように出現した元国鉄運転士村山良三さんの『JR冥界ドキュメント』を、前回この欄で紹介したが、自殺者を150人も発生させた「世紀の労組大弾圧」を、一回だけの  ・・・続きを読む

いま問う国鉄民営化  第203回

2024/07/24
  公共性。最近、影が薄くなった。鉄道、水道、郵便もそうだが、住民の生活をささえていた、地味な思想だった。誰もがその恩恵を受けられた。社会的な存在の意味は大きく、その仕事に従事する人たちは、プライドを  ・・・続きを読む

さよなら!志賀原発集会  第202回

2024/07/17
  大地震のあと、能登半島にはまだ行っていない。6カ月たってもまだ倒壊した住宅が片付いていない惨状を、テレビなどでみて、地震の影響の深刻さと救援と復興が遅れている状況にたじろぐ。 

  原発はた  ・・・続きを読む